【IVC分析レポート】 イスラエルのハイテク産業における少数派の女性について (前編)
女性が仕事を行うことは大変であるということは周知の事実である。女性の給与の方が低く、セクシャルハラスメントの対象にもなる。#MeTooムーブメントは連続した性的嫌がらせを暴露し、影響力のある男性たちを職場から追放することでこの問題に立ち向かっている。
ハリウッドも例外ではない。映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)や俳優のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)、さらにDFJ創立パートナーの著名ベンチャーキャピタリストであるスティーブ・ジャーベットソン(Steve Jurvestson)もセクハラ告発を受けている。
有名なテレビニュース番組がイスラエルの主力VCファンドPitangoの業務執行社員である ラミ・ブラハ氏(Rami Brancha)によるハラスメント疑惑のいくつかの事例を報道するまで、イスラエルのハイテク産業は公共の目からこの事実を隠し続けてきた。報道の1週間後、ブラハ氏は辞職し、Pitangoのウェブサイトから彼の幅広い経歴が全て削除された。
チャート1:性別ごとの資金調達取引件数 (青色は女性、オレンジ色は男性の取引件数を示す)
IVCリサーチセンターのデータによるとテクノロジー業界のスタートアップとVCの両方で働く女性の数が少ないことを示している。2000年からイスラエルで設立されたスタートアップ企業の女性創業者および共同創業者は、全体のたった7%である。
この業界において男女による大きな違いはないが、このデータは根本的に差別がある証であり、IVCはテクノロジー業界に大きくバイアスが反映していると示唆している。また、この一種の偏りが現地VCのリターンに影響を与える可能性があると指摘している。
この非常に大きなギャップは、資金調達段階を深く分析することでさらに明確になる。IVCは2000年から2017年における13,000件以上の資金調達取引を調査した。男性起業家による資金調達の平均がラウンドにつき200万ドルなのに対し、女性起業家の資金調達はたったの100万ドルであった。
この数字は男性と女性の創業者数および共同創業者数を反映している。この違いは投資家が会社のリーダーと認識するのは、男性もしくは女性かを検証するために重要な要素である。
引用元 IVCサイト:
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