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日本人が驚くイスラエルの上司と部下の関係性

December 7, 2017

 

先週書いた、イスラエル人がカルチャーショックを受ける日本のビジネス文化に関する記事がイスラエル人の友人や元同僚から好評だったので、今回もまたビジネス文化の違いについて違う角度から取り上げてみる。

イスラエルスタートアップで現地の上司や部下をもって仕事をしたことがある日本人は少ないと思う。

今回は私のバイバー(Viber)での3年間での実体験から、イスラエル人の上司、部下の関係性が日本人のそれとどれだけかけ離れているかについて書きたい。

もちろんそれぞれの人柄や性格による部分もあるので、全てのイスラエル人や日本人がそうだというつもりはない。あくまで一般論としてである。

 

形式ばった上下関係はない

私はバイバー(Viber)ではジェネラルカウンセルという立場だったので、基本的に上司はCEOであった。創業者のタルモンは奇人とも言うべき突出したキャラクターで比較の基準にはならないかも知れないが、日本と違って「形式ばった上下関係がない」というのは押し並べて言えるだろう。

社内で他の社員が上司やマネージャーと接する様子も同じである。

むしろ、部下がものすごい勢いで上司に意見を主張したり要求をするような場面を目にすることも珍しくなかった。部下は自分に割り振られた仕事が理不尽なものや無駄なものだと感じると「何故そんなことやらないといけないの?」と平気で口にする。

程度の差はあれど、日本の上司・部下の関係では考えにくい雰囲気だ。嫌な上司をそれとなく無視する程度のことはあっても、ここまで直球で接する事はないだろう。

事実、出張で来ていた親会社副社長の上司は、イスラエル現地で私と部下のやり取りを見て「しんたろうさんも大変だね~」と漏らしていた(笑)。

ちなみに、私はこれまでも米国や外資系企業で外国人の上司・部下と仕事をしてきたが、ここまで対等に、かつ直球な物言いをするコミュニケーション文化は経験したことがなかったので、最初は戸惑ったものだ。

 

マイクロマネジメントは厳禁

もう一つ、イスラエルスタートアップ企業の上司部下の関係で重要視しないといけないことがある。とにかく「マイクロマネージしないこと」である。

イスラエルでは男性に3年、女性に2年の兵役義務がある。その経験からか、イスラエル人は若くても自立している人が多い。何か課題に直面したときには、自分達でやり方を模索して解決していく。

例えば打ち合わせには必ず出席しろとか、毎日定時に出社して業務を始めろとか、細かいことを指示していると、部下との関係は破綻するだろう。

部下に対しては目標を決めたらやり方は本人達に任せるべきだ。適度にコーチングやメンタリングをした上で、結果にたどり着かせるというのが一番効率的な付き合い方である。

ただし、自立心が強くハッキリと意思を主張するイスラエル人は、皆すぐにタイトルを欲しがったりRaiseを要求したりしがちである。そこの期待値のコントロールは、予めきちんと行っていないと揉める火種となるので要注意だ。

日本人の感覚では、その管理のさじ加減を理解するのが難しい部分ではないかと思う。

 

上司・部下の立場を超えて頼れる仲間に

今日の話だけを聞くと、彼らとビジネスで付き合っていくのは随分大変なことのように思われるかも知れない。しかし、過去のブログでも再三話しているように、イスラエル人はとても人情に厚い。

一定の期間良い関係を保つと、困った時には本当に親身になって助けてくれるので、部下としても上司としても頼りになる。一緒に働く仲間として、とても心が落ち着く居心地の良い存在である。

このようにイスラエル人と現地で働くと、日本のような上下関係にとらわれず、自立した社会人として切磋琢磨する刺激的な環境が待っている。イスラエル人のコミュニケーションの癖を何も知らずに関わると面食らってしまうかもしれないが、互いに深く理解し、高め合えるという魅力的なビジネスカルチャーである。

これからイスラエル人と一緒に働く機会がある、あるいは働いてみたいという方には、ぜひ覚えておいてほしいと思う。

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